Amazonで売上を伸ばしたい出品者必見!Amazon商品紹介コンテンツ(a+ aプラス)は、商品ページを強化し、転換率(コンバージョン率)アップに貢献する強力なツールです。このページでは、A+コンテンツ作成のメリット・デメリットから具体的な作成手順など、初心者でも分かりやすく解説します。
目次
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+・Aプラス)とは?
- A+コンテンツを利用できる出品者の条件
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)を作成するメリット
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)コンテンツでできること
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の効果
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)3種類のコンテンツタイプとそれぞれの特徴
- ベーシックA+(標準タイプ)
- プレミアムA+(Amazonからの招待が必要)
- ブランドストーリー
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の作り方
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)おすすめモジュール5選
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)作成のポイント
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)作成に関するよくある質問(FAQ)
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の禁止事項と注意点
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)をプロに依頼する場合の判断ポイント
- まとめ
Amazon商品紹介コンテンツ(A+・Aプラス)とは?
Amazonの商品ページを見ていると、ページの途中に画像や表を使って、商品の魅力をわかりやすく紹介している部分を目にすることがあります。これが「商品紹介コンテンツ」、通称A+コンテンツ(またはAプラス)です。このA+コンテンツは、Amazonでブランド登録をしている大口出品者に限って使用できる機能で、セラーセントラルでも、ベンダーセントラルでも、どちらでも表示させることが可能なコンテンツになります。
通常のテキスト中心の商品説明とは異なり、画像・文章・表などを組み合わせることで、より視覚的に訴求力のある、LP(ランディングページ)のようなページ作成が可能になります。顧客の購買意欲を高め、コンバージョン率の向上を期待できます。まさにAmazonにおける売上アップの強力なツールと言えるでしょう。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)を利用できる出品者の条件
A+コンテンツを利用するには、Amazonブランド登録が必須です。ブランド登録は、商標権を持つブランドオーナーが出品者として自社ブランドを保護するためのプログラムです。ブランド登録が完了すると、A+コンテンツだけでなく、ブランドストアの開設や、ブランド保護のためのツールも利用できるようになります。
参考: Amazonにブランドを登録する【Amazon Brand Registry】
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)を作成するメリット
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)コンテンツでできること
A+コンテンツでは、様々なモジュールを使って商品情報を掲載できます。例えば、商品の機能や使い方を説明するテキスト、高画質の画像や動画、比較表、ブランドストーリーなどを掲載することが可能です。これにより、顧客により深く商品を理解してもらい、購入の決め手となる情報を提供できます。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の効果
A+コンテンツを作成することで、商品ページの表現力が格段に向上し、購入率の向上やブランドイメージの強化など、様々なメリットを得ることができます。具体的には下記のような効果が期待できます。
メリット | 詳細 |
---|---|
コンバージョン率(CVR)向上 | 商品理解促進、購買意欲向上 |
ブランドイメージ向上 | ブランドストーリー訴求、プレミアム感演出 |
購入者からの信頼感アップ | 詳細情報提供、不安解消 |
返品率の低下 | ミスマッチ防止、疑問解消 |
これらのメリットを最大限に活かすためには、ターゲット顧客を明確にし、有益な情報を分かりやすく伝えることが重要です。 A+コンテンツは、単なる商品紹介の場ではなく、顧客とのコミュニケーションツールとして捉え、戦略的に活用していく必要があります。
「しっかり効果の出るA+コンテンツを作りたい」「画像や構成に自信がない」
「他の業務で時間がない」という方は、プロに制作を依頼するのも有効な選択肢です。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)3種類のコンテンツタイプとそれぞれの特徴
現在、A+コンテンツには以下の3つのタイプが存在しています。プレミアムA+のみ、Amazonからの招待が必要になりますが、ベーシックA+、ブランドストーリーについては、手数料なしで使用が可能です。
本記事では、ベーシックA+コンテンツの作成方法について詳しく解説いたします。
プレミアムA+やブランドストーリーの作成方法については、別記事にて順次ご紹介予定です。
ベーシックA+(標準タイプ)
もっとも一般的なタイプで、画像とテキストを自由に組み合わせて構成できます。柔軟性があり、さまざまな業種・商品に対応しやすいのが特徴です。
プレミアムA+(Amazonからの招待が必要)
ベーシックA+よりもさらに高度な表現が可能で、動画やインタラクティブなモジュールも活用できます。ただし、利用にはAmazonからの招待が必要とされています。
※セラーセントラルの場合のみ、下記2つの条件をクリアすると利用資格を得ることができます。
条件1:公開しているすべてのASINに対してブランドストーリーを表示していること
条件2:過去12か月間に、5件以上の商品紹介(A+)コンテンツが承認されていること
ブランドストーリー
ブランドの歴史や理念など、企業としての背景を伝えるためのセクションです。商品詳細ページの上部に表示されることが多く、購入検討以前に“共感”を得るきっかけを作るとも言われています。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の作り方
A+コンテンツを作成する手順は以下のとおりです。各ステップごとに詳細な説明を加えていきます。
STEP 1:管理画面にアクセスする
セラーセントラルの管理画面にアクセスし、左側のメニューより、「在庫 > 商品紹介コンテンツ管理」から、A+コンテンツの管理画面を開きます。(ベンダーセントラルをご利用の場合は、「販売促進 > 商品紹介(A+)コンテンツ」より、管理画面を開けます。)
STEP 2:作成するA+コンテンツの種類を選択する
右上の「商品紹介(A+)コンテンツの作成を開始する」ボタンをクリックします。
次の画面で、作成するコンテンツの種類を選択します。
STEP 3:A+コンテンツ管理画面で作成する
エディター画面が開いたら、コンテンツ名を入力していきます。コンテンツ名は公開されるものではないので、バージョン名や日付などを含めるなどルールを決めておくと、管理がしやすいのでおすすめです。
コンテンツ名の入力が終わったら、モジュールを追加していきます。「モジュールを追加」ボタンをクリックすると、すべてのモジュールが表示されますので、使用したいモジュールを選んで配置していきます。同じモジュールを複数使用しても構いません。(モジュールの種類については後述します。)
ですが、いきなり作成を始めるのはNGです。通常のWebページと同じように、まずは構成をしっかりと練り、何を伝えるべきかを明確にしたうえで、内容に合ったビジュアルを準備することが大切です。
準備1:A+コンテンツの構成を設計する
ページの流れや、どのモジュール(画像、テキスト、比較表など)を使ってどのような内容を伝えていくかをあらかじめ設計しておくことが大切です。競合製品のページをチェックしたり、別ジャンルでも構成が優れていると感じるページを参考にすることで、スムーズに制作を進めやすくなります。
準備2:画像を用意する
A+コンテンツでは、見た目の印象がとても大切です。ブランドイメージに合う写真や、商品特長を伝える画像を日頃から準備しておくと、スムーズに作業が進みます。画像のファイル形式は、jpg、bmp、pngで、各ファイルの大きさは2MBを超えないようにしてください。解像度は72dpi以上です。モジュールごとに推奨サイズが異なるため、それぞれに適したサイズで制作することが肝心です。画質の低下を防ぐためにも、規定サイズに沿った画像を使用しましょう。また、画像の上に文字を載せすぎると見づらくなるため、バランスにも注意が必要です。
準備3:テキストを用意する
モジュールは画像+テキストで構成されています。テキストやまた、比較表に使う内容も、あらかじめ用意しておきましょう。テキストはスプレッドシートなどで構成を作成すると社内回覧もできて便利です。
準備が整ったら、モジュールを配置して画像を表示させていきましょう。
STEP 4:ASINを適用する
A+コンテンツを作成する商品(ASIN)を選んで適用します。複数のASINに同じA+コンテンツを適用(表示)することも可能です。どのASINにどのA+コンテンツを紐づけるのかを整理するために、スプレッドシートなどでASIN一覧を作成して管理することをおすすめします。
STEP 5:審査提出する
プレビューで問題がなければ、申請を行います。Amazonの審査を通過すると、A+コンテンツが公開されます。審査には数日かかる場合があります。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)、おすすめモジュール5選
A+コンテンツで利用できるモジュールは、全部で17種類あります。ここでは、使いやすいモジュールを5つに厳選してご紹介します。それぞれの特徴を理解して、効果的に活用しましょう。
スタンダード企業ロゴ
企業ロゴを大きく見せることができる、ブランディングに適したモジュールです。1つのA+コンテンツで1度しか使用できません。(バナーサイズ:600×180)
テキスト付き標準画像ヘッダー
最も高さのある画像を表示できるモジュールです。メインビジュアルとして使用するのに最適です。(バナーサイズ:970×600)
標準的な3つの画像とテキスト
スクエア型の画像とその説明文を3つ並べて表示できるモジュールです。商品の3つの特長など表示するのに最適です。(バナーサイズ:300×300)
商品の比較表
最大6つ(最小2つ)のASINを比較できるモジュールです。最大10項目の機能比較ができます。
標準 4 つのイメージとテキスト象限
スクエア型の画像とその説明文を4つ並べて表示できるモジュールです。商品の4つの特長など表示するのに最適です。(バナーサイズ:135×135)
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)作成のポイント
A+コンテンツの効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、売上アップに繋がるA+コンテンツ作成のポイントを解説します。
ポイント1:商品の特徴を分かりやすく伝える
A+コンテンツでは、商品の特徴やメリットを分かりやすく伝えることが重要です。箇条書きや比較表などを活用し、消費者が求める情報を簡潔に伝えましょう。専門用語は避け、誰でも理解できる言葉を使うことで、より多くの消費者に商品の魅力を伝えることができます。
ポイント2:高品質な画像を使用する
高品質な画像は、商品の魅力を視覚的に訴求する上で非常に重要です。商品の細部まで鮮明に写った画像や、使用シーンをイメージできる画像を使用することで、消費者の購買意欲を高めることができます。また、画像のサイズや解像度にも注意し、最適な表示でアップロードしましょう。
ポイント3:モバイル表示を意識する
多くの消費者はスマートフォンでAmazonを利用しています。そのため、モバイル端末での表示を意識したコンテンツ作りが重要です。画像のサイズやテキストの量、レイアウトなどを調整し、スマートフォンでも見やすいコンテンツを作成しましょう。
ポイント4:ターゲット顧客に合わせたコンテンツ作り
誰に商品を販売したいのかを明確にし、ターゲット顧客に合わせたコンテンツを作成することが重要です。ターゲット顧客のニーズや興味関心に基づいた情報を提供することで、共感を生み出し、購買意欲を高めることができます。
ターゲット層 | コンテンツ作成のポイント | 例 |
---|---|---|
若い女性 | トレンドを意識した表現、視覚的に訴求するデザイン | パステルカラーの背景、流行の言葉遣い |
高齢者 | 大きな文字、シンプルなデザイン、分かりやすい説明 | 白背景に黒文字、操作方法の丁寧な解説 |
ビジネスマン | 機能性や効率性を強調、データやエビデンスに基づいた説明 | グラフや図表を用いた解説、専門用語の使用 |
これらのポイントを踏まえ、効果的なA+コンテンツを作成することで、コンバージョン率の向上、ブランドイメージの向上、そして最終的には売上アップに繋げることができます。常に消費者の視点に立ち、魅力的なコンテンツ作りを心がけましょう。
「しっかり効果の出るA+コンテンツを作りたい」「画像や構成に自信がない」
「他の業務で時間がない」という方は、プロに制作を依頼するのも有効な選択肢です。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)作成に関するよくある質問(FAQ)
A+コンテンツの作成にあたってよくある質問をまとめました。疑問を解消して、効果的なA+コンテンツを作成しましょう。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)は修正できますか?
はい、作成したA+コンテンツはいつでも修正できます。公開後でも、内容の変更や画像の差し替えなどが可能です。修正した内容は、再度承認プロセスを経て公開されます。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)はどのくらいで承認されますか?
48時間以内で承認されることが多いですが、内容によっては約7営業日かかる場合もあります。(申請内容によってはさらに時間がかかる場合もあります。)また、修正依頼があった場合は、修正して再申請する必要があります。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)は全ての商品に作成できますか?
いいえ、A+コンテンツはブランド登録済みの商品のみに作成できます。ブランド登録がされていない商品にはA+コンテンツを作成することはできません。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)で動画は使用できますか?
はい。プレミアムA+のみ、動画を使用できます。ただし、使用できる動画の形式やサイズには制限があります。Amazonのガイドラインを確認して、適切な形式の動画を使用しましょう。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の効果測定はできますか?
A+コンテンツの効果測定は、現状では直接的な指標はありません。コンバージョン率やアクセス数の変化などを総合的に見て判断する必要があります。間接的な効果として、コンバージョン率の向上やブランドイメージの向上などが期待できます。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の禁止事項と注意点
A+コンテンツを作成する際には、Amazonのガイドラインを遵守し、魅力的で効果的なコンテンツを作成することが重要です。主な禁止事項と注意点を以下にまとめました。
禁止事項 | 具体例 |
---|---|
著作権・商標権侵害 | A+コンテンツに使用するテキスト、画像、動画などは、著作権や商標権に抵触しないように注意が必要です。許可なく他社の画像やロゴを使用してはいけません。 |
誇大表現・虚偽の記載 | 商品の効果や性能について、根拠のない誇張した表現や虚偽の記載は禁止されています。「絶対に効果がある」「世界一」「安心」といった根拠のない表現は使用できません。 |
お客様を不快にさせる表現 | 差別的、攻撃的、わいせつな表現など、お客様を不快にさせる表現は避けなければなりません。 |
外部サイトへの誘導 | Amazon以外の外部ウェブサイトへの誘導は原則として禁止されています。 |
価格・販売条件に関する言及 | 「今だけ半額」「送料無料」など、価格や送料、割引、プロモーションなどの販売条件に関する言及は禁止されています。 |
これらの禁止事項と注意点を理解し、Amazonのガイドラインを遵守することで、効果的なA+コンテンツを作成し、売上向上につなげましょう。
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)をプロに依頼する場合の判断ポイント
AmazonのA+コンテンツは、HTMLやプログラミングの知識がなくても制作できるように設計されています。「難しそう」「自分でできるか不安…」という方も、Amazonセラーセントラル/ベンダーセントラルの公式ヘルプやこのブログを参考にすれば、基本的な操作や作り方を学ぶことができます。
ですが、効果の出るA+コンテンツを作るためには、単にモジュールを並べるだけでなく、構成の設計力や高品質な画像、ブランドストーリーの表現が非常に重要です。
また、Amazonのガイドラインに適合させながら審査を通すためには、細かなルールの理解も欠かせません。構成の検討から制作、審査提出までをすべて社内で行う場合、それなりの作業時間がかかることは避けられません。
「しっかり効果の出るA+コンテンツを作りたい」「画像や構成に自信がない」「他の業務も兼任していて時間がない」という方は、プロに制作を依頼するのも有効な選択肢です。
構成設計・デザイン・ガイドライン対応までを一括で任せられるため、結果として人件費や工数を考慮するとコストパフォーマンスが良いケースも多くあります。特にCVR(コンバージョン率)向上を狙う場合は、プロのノウハウを活用することで、より成果につながるコンテンツ制作が期待できます。
まとめ
この記事では、Amazon出品者にとって売上アップに欠かせないA+コンテンツの作り方を、初心者の方にも分かりやすく解説しました。A+コンテンツを活用することで、コンバージョン率やブランドイメージの向上、購入者からの信頼感アップ、返品率の低下など、様々なメリットが期待できます。作成の手順は、セラーセントラルへのログインからモジュールの選択、コンテンツ作成、プレビュー、申請・公開まで、図解を交えて詳しく説明しました。さらに、効果的なコンテンツ作成のためのテンプレートも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。A+コンテンツ作成のポイントを押さえ、魅力的な商品紹介コンテンツを作成し、売上向上を目指しましょう。
「しっかり効果の出るA+コンテンツを作りたい」「画像や構成に自信がない」
「他の業務で時間がない」という方は、プロに制作を依頼するのも有効な選択肢です。